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アレルギー性鼻炎の検査方法

アレルギー性鼻炎の検査方法

アレルギー性鼻炎は症状が長引くと、頭痛や寝不足、日中の集中力の低下や倦怠感が生じて、QOL(生活の質)が大きく低下してしまいます。
そのため、早く適切な治療が大切です。適切な治療を行うためには、その鼻炎がアレルギーによるものなのか、またどのアレルギーによるものなのか検査する必要があります。

【画像】指先の血液を採取

鼻汁好酸球検査

鼻汁好酸球検査は、採血の必要がなく簡単に検査ができます。まず患者さんから採取した鼻水や鼻粘膜を用いて、好酸球と呼ばれる特定の白血球の数を計測します。好酸球はアレルギー反応や炎症と関連があるため、高い数値の場合はアレルギー性鼻炎や、その他の鼻の問題の兆候となることがあります。

鼻汁好酸球検査では、患者さんの鼻の健康状態を知ることができますが、アレルギー反応が起きていないときに検査を受けると陰性になることがあるので、検査を行う時期は大切です。
好酸球検査では、風邪かアレルギーかどうかを調べることに高い効果はありますが、アレルギーの種類は特定することはできません。

RAST検査

RAST検査は、アレルギー性鼻炎を診断するための血液検査です。この検査では、患者さんの血液中の、特定のアレルゲンに対する物質を測定することで、アレルギー反応の原因物質を特定することができます。

RAST検査は皮膚のテストと比べてリスクが少なく、特定のお薬に副作用が出やすい患者さんや、皮膚が弱い患者さんに向いています。

RAST検査の結果は通常、数日から数週間程度で出て、安全で信頼性が高いアレルギー診断ツールとして広く使用されています。

View39

View39はアレルギー検査の39種類セットのことで、どのアレルギー物質が体に反応しているかを、血液中の特定のアレルゲンに対する物質の量で調べる検査です。
ダニなどのハウスダストや花粉、食物系のアレルゲンを検査することができます。

検査結果は1週間程度で出て、39種類のアレルギーを1回の検査で見ることができるので、アレルギー症状があって何のアレルギーがあるかわからないけど、幅広く調べたいという方にはおすすめです。

イムノキャップ

イムノキャップは、アレルギー性の疾患の診断に用いられる血液検査の一つです。この検査は、アレルギー反応に関与する血液中の物質を測定することでアレルゲンを特定します。
しかし血液検査と言っても、指先のわずかな血液を使います。
そして通常の血液検査とは異なり、約20分と非常に早く検査の結果が出ます。そのため当日の内に検査結果を確認し、治療方針を決定することができます。
測定できるアレルゲンは、スギやシラカンバなどの花粉、犬、猫、ダニのハウスダストなど8種類あります。

ドロップスクリーン

ドロップスクリーンも、アレルギー性の疾患の診断に用いられる血液検査の一つです。
イムノキャップと同様に、指先のわずかな血液を使います。約30分で検査の結果が出ます。そして測定できるアレルゲンは、花粉やハウスダストに加え、卵・牛乳の食物アレルギーなど41種類あります。当院ではドロップスクリーンは行っておりません。