アレルギー性鼻炎
・花粉症Q&A
花粉症の症状軽減に効果的な食べ物はありますか?
新しい研究によれば、腸の免疫力の強化がアレルギー対策に有用であることが分かっています。様々な種類のヨーグルトを摂取して善玉菌を増やし、腸内環境を整えることが有効です。また、玉ねぎやレンコン、ゴボウなどの整腸作用に良い食材や、花粉症に効果があるといわれる甜茶(てんちゃ)を温めて飲むことも、個人差はありますが花粉症を含むアレルギー反応を和らげる可能性があります。
抗アレルギーの薬を服用するタイミングは毎日一定の方が良いですか?
1日1回の薬は24時間、1日2回の場合は12時間で効果が薄くなるため、定期的に服用することで効果が実感しやすくなります。不定期に服用していると、薬の効果が得られにくい時間帯が生じる可能性があります。花粉症の薬は、症状が出てからより、症状が出る前や症状が軽いうちに服用を始めることで、効果が得られやすくなります。 花粉の飛散シーズンには、花粉から体を守るイメージで“早めに”“定期的に”薬を服用することをおすすめします。
空腹時に服用と言われてもタイミングが難しいのですが・・・。
一人ひとりのライフスタイルは様々で、一概にこの時間帯がよい!ということが難しいですが、「空腹時に服用」と指示があるお薬は、空腹時に服用すると眠気の副作用が起こりにくくなるとされています。食後に服用すると効果が薄れることもあるため、服用のタイミングは食事してから2時間~3時間後と意識しておいてください。例えば、朝食が朝7時の場合には、会社や学校に到着して始業直前に服用する、夕食が19時の場合には、21時~22時頃のお風呂や就寝前の時間帯など、生活習慣の中に組み込むこともおすすめです。
レーザー治療は通年性アレルギー性鼻炎にも有効ですか?
はい、有効です。個人差はありますが、有効率は70%ほどで、効果は約1年間持続します。通年性の方でも症状が出にくい夏場などには特に効果的です。
アレルギー検査で「ハウスダスト」に反応がありました。ダニの舌下免疫療法でも効果があるでしょうか?
検査結果をよく精査する必要がありますが、「ハウスダスト」には様々なアレルギー物質が含まれます。ハウスダストと一言でいっても、髪の毛やホコリ、それらを餌にするダニも含まれるため、ハウスダストにアレルギー反応がある方でも、一定の効果が見られることがあります。当院では慢性的に鼻炎がある場合には、ハウスダストに加えてダニのアレルギー検査もするようにしていますので、お気軽にご相談ください。
鼻づまりがひどく、時間もないのでドラッグストアで点鼻薬を購入して使っていますが、副作用はありますか?
市販の点鼻薬には血管収縮剤が含まれるものがあります。血管収縮剤を含む点鼻薬を使用すると、鼻づまりの解消に即効性があるため好まれる方もいらっしゃいますが、長期的に使用する場合には注意が必要です。繰り返し使用すると、血管の収縮により鼻腔内の粘膜が厚くなり、鼻づまりがひどくなることがあります。市販されている点鼻薬には、1日2回まで、10日以上継続して使用する場合には医師や薬剤師に相談とありますが、爽快感からなかなか手放せないという方も多いです。医療機関で処方するお薬には、即効性はなくともゆっくり長期的な鼻づまりの改善につながるものもありますので、点鼻薬がよい、でも鼻閉が根治できないという場合には耳鼻科に相談するようにしてください。