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通年性アレルギー性鼻炎(ハウスダスト)

通年性アレルギー性鼻炎とは

通年性アレルギー性鼻炎とは、花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎とは異なり、一年を通して症状が出るアレルギー性の鼻炎です。
これを引き起こす原因は人によって異なり様々ですが、主にハウスダストがアレルゲンとなります。

【画像】ダニとホコリ

ハウスダストとは

ハウスダストは、家庭内の微細な粒子(中でも特に1mm以下の目に見えにくいサイズのものをいいます。)で、衣類の繊維クズ、ダニの死骸・フン、ペットの毛、花粉、タバコの煙、カビ、細菌などが含まれます。
特にダニが主なアレルギーの原因で、ダニは人間や動物のフケ、皮膚片、食べカスを摂取して繁殖をします。
また高温多湿な条件下でも繁殖します。そしてハウスダストの一つのカビも湿度が高い条件下で発生し、夏の寒暖差が激しい時や冬の結露が発生する時に繁殖しやすくなります。
ハウスダストは窓から入ることや、土や砂ぼこり、排気ガスもハウスダストを構成する要素となり、これらが室内に漂ってアレルゲンとなり症状を引き起こします。

通年性アレルギー性鼻炎の症状

症状に関しては、花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎の症状とあまり変わりません。

通年性アレルギー性鼻炎はハウスダストがアレルゲンとなり、

  • 透明なさらさらした鼻水
  • 連続性のあるくしゃみ
  • 長く続く鼻づまり

といった症状が季節を問わず現れる病気です。

長く続く熱や咳、喉の痛みなどがあれば、風邪などのウイルス性の感染症の可能性があります。
風邪なのかアレルギー性鼻炎なのか分からないなど些細なことであっても、かかりつけの医療機関に相談するようにしましょう。

ハウスダストの特徴

ダニやホコリなどのハウスダストは、家の中のどこにでも発生する点に注意が必要です。カーペットや布団、ソファ、カーテン、ぬいぐるみなどの布製品や、本棚、押し入れなどの家具の隙間に溜まっていることがあります。
ハウスダストは、人がいない時間帯や人の動きがない夜間などの時間帯には、床や家具などの上に落ちていきますが、非常に軽く空気中に舞い上がりやすいため、人が動く時間帯には、椅子から立ち上がる、ソファに座るなどの簡単な動作でも空気中に舞い上がることがあります。

日中は空気中に舞っていることが多いため、掃除をしても気づいたら家具の隙間や裏に溜まっているということは珍しくありません。
ハウスダストは目に見えないほど小さいものもあり、丁寧に掃除しても意外とハウスダストが残っていたということはよくあります。
そのため、家の中でハウスダストの溜まりやすい場所を知ることは、非常に大切です。
掃除をするときには、ハウスダストの溜まりやすい場所を重点的に掃除するようにして、室内にハウスダストが溜まらないようにすることも大切です。

通年性アレルギー性鼻炎への対策

アレルギーの原因を特定する

まず原因を知ることが非常に大切です。
お近くのクリニックなどを受診してアレルギー検査を行い、アレルギー性鼻炎の症状を引き起こす原因をはっきりとさせましょう。

お掃除の方法の見直し

ハウスダストは非常に軽いので、日中は宙を舞っています。そのためお掃除は朝にしましょう。またいきなり掃除機をかけるのはNGです。
掃除機の排気口から出た風で、せっかく床に溜まったハウスダストがまた宙を舞ってしまいますので、まずモップや床クリーナーなどで床をふいた後に掃除機をかけることもポイントです。
そしてハウスダストが多く溜まりやすい場所は、頻繁に掃除をするようにしましょう。

アレルギー性鼻炎の予防方法のページにも記載していますので、ご参照ください。

通年性アレルギー性鼻炎の治療方法

  1. 内服薬・飲み薬
    治療としてまず挙げられることは、内服薬の服用です。
    アレルギー性鼻炎で処方される内服薬は、症状の種類や重症度によって異なります。
    詳しくはアレルギー性鼻炎のお薬比較のページをご参照ください。
  2. 舌下免疫療法
    舌下免疫療法は、ダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる治療法です。アレルゲンを含む治療薬を舌の下に投与します。
    詳しくは舌下免疫療法のページをご参照ください。
  3. レーザー治療
    鼻のレーザー治療は、鼻粘膜にレーザーを照射し、粘膜を焼くことで変性をさせる治療です。 花粉症の症状がひどく、予防薬をしっかり使ってもなかなか症状が治まらない方におすすめです。
    詳しくはレーザー治療のページをご参照ください。