子どもの花粉症と風邪の見分け方~見落としがちな初期サインとは?~

子どもの鼻水やくしゃみが出ると、風邪なのか花粉症なのか迷ってしまう場面が少なくありません。症状が出た際は、見分けがつかないまま市販薬や様子見を続けてしまうことも多いのではないでしょうか?
しかし、花粉症と風邪では原因も治療方針も異なります。適切なケアにつなげるためにも、見分けの手がかりを知ることが重要です。そこで本コラムでは、アレルギー性鼻炎と風邪の見分け方をお伝えします。
1.アレルギーと風邪の見分け方
鼻に関する症状
花粉症と風邪では鼻水に特徴があります。花粉症による鼻水は透明でサラサラなことが多く、風邪による鼻水は経過とともに粘り気が増し、黄色い鼻水が出ることが多いです。
また、花粉症による鼻水は花粉の飛散時期に継続的に症状が出ますが、風邪は一般的に数日~1週間程度で症状が回復します。
目に関する症状
花粉症では、目の症状がよく出ます。具体的には目のかゆみ、充血、涙目などです。皮膚がかゆくなることもあります。
一方で風邪でも鼻の症状は出ますが、目のかゆみや強い充血が主役になることは多くありません。目の違和感がはっきりしている場合は、花粉症の可能性を優先して考えましょう。
のどに関する症状
咳や喉の症状は両方で起こり得ます。風邪では、喉の痛みやイガイガ感を伴う咳が見られやすい傾向がありますが、花粉症では鼻水が喉に流れて咳が出ることがあり、鼻水の状態とセットで考えると判断しやすくなります。
その他の症状
大きな違いは発熱です。花粉症が原因で高熱になることは多くなく、あるとしても微熱程度(37℃台)でとどまるケースが中心です。
風邪はウイルス感染のため、38℃以上の熱やだるさ・体の痛みなど全身症状が出やすいとされています。
ただし、花粉症が強くなって体調が崩れたり、別の感染症が重なったりすることもあるため、「熱がない=必ず花粉症」とは決めつけないでください。
2.子どもの花粉症の初期サイン
小さな子どもは自分で症状をうまく伝えられないことが多く、花粉症の初期サインが見落とされやすいです。以下の点に気をつけると見逃しを減らせます。
✓ 目を頻繁にこすっていないか
✓ 連続してくしゃみをしていないか
✓ 口を開けて寝ていないか
✓ 夜になると鼻づまりがひどくなり、睡眠が浅くなっていないか
3.まとめ
花粉症と風邪は“似た症状”が多いですが、以下のような場合はアレルギーの可能性が考えられます。
・目のかゆみや充血が強い場合
・鼻水や咳が2週間以上続く場合
・症状が特定の環境で繰り返し起こる場合(ペットがいる場所など)
・家族にアレルギー体質の方がいる場合
受診時には、症状が始まった時期、いつ悪化するか、目・鼻・咳の特徴(透明でサラサラか、色が変わるか、くしゃみが連発するかなど)をメモして伝えると診断の助けになります。
特にお子様の場合独自に判断して市販薬を飲むのは危険ですので、症状が出たら早めに耳鼻咽喉科へ相談することをおすすめします。